「お正月飾りはいつから飾るんだっけ?」
「インテリアになじむ、おしゃれなお正月飾りなんてあるかな?」
「来年も使い回して良いの?」
このような疑問を解説します
- お正月飾りを飾るのはいつからいつまで?
- お正月飾りの基本的な知識
- おしゃれなお正月飾り
- 使い回しはアリ?ナシ?
それではさっそくご覧ください。
「お正月飾り」とは?
そもそもお正月飾りにはどのような意味がこめられているのでしょうか。
「お正月飾りをする理由」と「お正月飾りの種類」を説明します。
① お正月飾りをする理由
年神様を迎えるため: 年神様は、その年の神様であり、五穀豊穣や幸せをもたらすとされています。
お正月には、この年神様をお迎えするために門松やしめ縄を飾ります。
年神様の依り代として: お正月飾りは、年神様が家々を訪れる際の目印となり、神様が滞在する場所(依り代)としての役割があります。
幸運と歳徳神の象徴: 年神様は1歳分の年齢とその年の幸運を授ける神様であり、穀物の神様でもあります。
また、「歳徳神」や祖先の霊といったさまざまな神様が年神様としてまとめられています。
これらの理由から、お正月飾りは家族の幸せにとって大切な役割を持っているのです。
神様のために飾っているんだね
②お正月飾りの種類
代表的なお正月飾りといえば「門松、しめ飾り、鏡餅」です。
門松は玄関先、しめ飾りは神棚や玄関扉、鏡餅は床の間に飾るのが一般的でした。
現代では神棚や床の間がない住宅も多いため、リビングなどに飾りやすいおしゃれなお正月飾りが増えています。
門松・しめ飾り・鏡餅の意味と由来
門松、しめ飾り、鏡餅それぞれの意味と由来をまとめました。
意味 | 由来 | |
---|---|---|
門松 | 生命力の強さ・長寿 「松」と「祀(まつ)る」をかけている | 平安時代の宮廷儀礼「小松引き」が起源 |
しめ飾り | 五穀豊穣や子孫繁栄の祈願 | 古事記(天照大神が隠れないように岩戸に縄を張ったことから) |
鏡餅 | 円満に年を重ねる | 昔の丸い銅鏡に似ていることが起源 |
それぞれ意味があるんだな~
>>お年玉2,000円はダメ?お年玉のマナーや相場を徹底解説
お正月飾りはいつから?
お正月飾りは12月13日から飾り始めて良いとされています。
(地域によっても異なります)
これは13日が暦の上で「正月事始め」の日であることが由来です。
しかし、近年ではクリスマスの12月25日を過ぎてから飾り始められる場合が多いですね。
縁起が悪いため避けた方が良いとされる日があるのでご注意ください。
① 飾るタイミング
お正月飾りは、12月13日から飾り始めるのが一般的ですが、地域によって異なる場合があります。
最近では、クリスマスが終わった後の12月25日以降から飾り始める方が多いようです。
特に12月28日は「八」が末広がりで縁起が良いとされています。
ただし、12月29日は「二重苦」を連想させ、31日は「一夜飾り」になるため避けるべきとされています。
② 「一夜飾り」がダメな理由
「一夜飾り」、つまり31日の大晦日にお正月飾りを飾るのは縁起が悪いとされる理由は以下のとおりです。
- 大晦日に急いで飾り付けをすることは、新年を迎える歳神様に対する誠意に欠け、失礼とされる。
- 新しい歳神様が31日の早朝に家に到着し、元旦に今までの歳神様が帰るため、31日の昼や夜に飾ると引継ぎが間に合わず、適切なおもてなしができない。
- お通夜の準備をして翌日に葬式を行い、その日に飾り物を取り外すことは、弔事を連想させ、縁起が悪い。
29日と31日は避けて、大掃除が終わったら飾るのが良さそう
おしゃれなお正月飾り
お正月飾りにはさまざまなスタイルがあり、伝統的なデザインからモダンなスタイルまで多様な選択肢が用意されています。
新年を華やかに迎えるおしゃれなお正月飾りを紹介します。
① モダンなデザイン
モダンなお正月飾りはインテリアや玄関のアクセントに積極的に取り入れたくなります。
コンパクトなものはお部屋の中でさりげなくお正月を演出できるため、マンションやアパートに住んでいる方にもおすすめです。
② ガラスや木製の鏡餅
最近では、ガラス製や木製の鏡餅が人気上昇中です。
お餅をカビさせる心配もなく、毎年飾りたくなるおしゃれな鏡餅が多く展開されています。
伝統的な意味を保ちつつ、モダンなお部屋にも馴染みます。
③ お飾りの手作りキットも
お子さんがいる家庭では、手作りのお正月飾りもおすすめです。
お正月を迎える準備を家族で楽しめて、オリジナル性の高い正月飾りを作ることができます。
④実は1年中OK!干支の置物
干支の置物は1年中飾っても問題ないとされています。
正月飾りと混同されがちですが、干支の置物は年神様と関係ない縁起物のためです。
置く場所に明確な決まりはないものの、不浄の場所とされるトイレは避けた方が良いそうですよ。
もはや正月飾りというよりインテリア!
お正月飾りはいつまで?
お正月飾りは1月7日または1月15日まで飾るのが一般的なようです。
地域によっても差があるため、迷う場合は周囲に確認してみるといいでしょう。
① 正月飾りをしまうのはいつ?
お正月飾りをしまうタイミングは、一般的に「松の内」と呼ばれる期間が終わるまでとされています。
「松の内」とは、元旦に迎えた年神様がいるとされる期間です。
東北・関東・九州地方では1月7日まで、関西地方では1月15日までが多いようです。
② 鏡餅は1/11まで
鏡餅に関しては、1月11日の鏡開きまで飾られることが一般的です。
この日に鏡餅を下げ、分けて食べることで、年神様の力を家族で分かち合うとされています。
③ 飾り物の処分方法
画像:photoAC
お正月飾りの処分方法には、伝統的な「どんど焼き(注1)」があります。
これは、松の内が終わった後に行われる行事で、お正月飾りを燃やし、年神様を天へお見送りする儀式です。
テレビで観たことあるかも
どんど焼きをおこなわない地域や参加できない場合は、地域のゴミ処理方法に従って処分することが一般的です。
この際、お正月飾りを新聞紙などに包んで、お塩や清酒を振りかけて清めた後に処分します。
注1:どんどやき|正月飾りを燃やす | February 2023 | Highlighting Japan
使い回しはアリ?ナシ?
本来、お正月飾りは毎年新しく用意するのが習わしです。
ただし、最近では毎年使うことを前提にしたお飾りが多数たくさん登場しています。
現代においては、お正月飾りも使い捨てではなく、永く大切に扱う考え方が広まってきてるといえるでしょう。
使い回しはアリ!
長期保管する場合は、ほこりや汚れをていねいに落としてからしまいます。
天然素材を使用したしめ飾りや門松は、カビや虫に十分注意してください。
まとめ|お正月飾りは12月28日に飾ると縁起が良い
お正月飾りはいつから?
12/13から飾り始めてOK
最近はクリスマス後に飾る家庭が多い
縁起が良い日は、末広がりの意味をもつ12/28
お正月飾りはいつまで?
1/7もしくは、1/15を過ぎたら片付ける
鏡餅は鏡開きの1/11に食べると縁起が良い
使い回しはアリ?
本来NGだが、毎年使っても良い風潮が高まっている
お正月飾りの「門松・しめ飾り・鏡餅」それぞれの意味と、飾る期間を解説しました。
縁起が良いお正月の飾りつけをぜひ家族で楽しんでください。
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